9月29日(日)9:30~16:00 ※昼休憩90分を含む

WS1

「“Couple Therapy & Discernment Counseling” 良いカップルセラピーの基本と離婚寸前のカップルを助ける方法(日英通訳付き)」

講師:William J. Doherty, Ph.D.

問題を抱えた夫婦やカップルのためのカップルセラピーは、セラピストにとってやりがいのあるものですが、非常に挑戦的なものでもあります。今回のワークショップでは、午前のセッションにおいて、カップルセラピーでよく起こる「間違い」を避ける方法を学び、セッションを構造化し、両方のパートナーと良い関係を築くという基本スキルを実践するための方法を示します。午後は、現在のカップルセラピーモデルではうまく扱えないといわれる、離婚寸前で、一方のパートナーがセラピーに躊躇し、他方がセラピーと通して関係を修復したいと望んでいるタイプ(ミックス・アジェンダ)のカップルに焦点を当てます。私が開発した「ディサーンメント・カウンセリング(Discernment Counseling::識別カウンセリング)」というアプローチに基づき、関係改善のために両方のパートナーがセラピーに取り組む決心ができるようセラピストが助けるための基本戦略を教えます。初心者セラピストだけでなく、経験豊富なセラピストにも役立つ内容となっています。(原文:英語)

定員:100名

WS2

「家族療法家が摂食障害に出会ったときのサバイバルキット~実践に使える知識とスキル~」

講師:小原千郷、水原祐起

このワークショップでは、家族療法家が摂食障害の患者や家族に出会ったときに必要となる知識とスキルの習得と、ロールプレイや模擬家族教室を行い、幅広い摂食障害の家族支援に使用できる介入スキルの習得を目指します。

定員:100名
参加条件:摂食障害に関心のある方ならどなたでも

WS3

「家族療法入門」

講師:村上雅彦、岩田尚大

家族療法は関係性や文脈から問題や出来事を理解しようとする視点が求められます。しかし、何を見て、どう考えたらいいのか、わからないことも少なくないと思います。このワークショップでは、初学者と自覚する方、日々奮闘している現場に部分的にでも取り入れたい方、どう学んでいけばいいのかと迷っている方を対象にしています。

定員:45名
参加条件:家族療法に興味があり、学んでみたいと思われる方ならどなたでも

WS4

「家族療法の実践講座:ロールプレイによる家族面接演習」

講師:中村伸一、北島歩美、宮崎愛、岩井昌也

ロールプレイを用いて会員の皆さんと家族療法の実践について、体験学習したいと思っています。家族員とのジョイニング、「家族関係」へのジョイニング、そして症状や家族関係への肯定的意味付けを体験的に学ぶ予定です。皆さんに楽しんでいただける刺激的な集まりになることと思います。

定員:40名
参加条件:学会会員限定

WS5

「学校教育における家族支援」

講師:坂本真佐哉、若島孔文

学校教育現場における支援では、家族を視野に入れないわけにはいかないと思います。また、当事者に影響を与える人間関係は家族にとどまらず、教員を含め多くの関係者へと広がります。各個人の理解だけではなく、関係者間における相互作用、それぞれのニーズや置かれた文脈などを丁寧に考慮する必要があります。当日は、具体的な事例をもとにして、家族療法の視点がどのように役に立つのかなどについて、ディスカッションにより学べる機会とします。

定員:100名
参加条件:心理職に限らず、教育関係者に広く参加していただきたい

WS6

「トラウマを抱えた家族の支援」

講師:遊佐安一郎、西田泰子、中垣真通

本ワークショップでは、児童虐待対応に役立つと思われる家族療法の考え方、工夫の仕方とトラウマに関する情報を提供します。そして、模擬事例を用いて、この二つの視点を取り入れたケース理解と面接の演習を行う予定です。児童虐待のケースワーク、家族支援、トラウマの概念をケースワークに取り入れたい方々のご参加をお待ちしています。

定員:24名

WS7

「リフレクティング・プロセスとリフレクティング・トーク」

講師:矢原隆行、三澤文紀

本ワークショップでは、原点としてのトム・アンデルセンの会話哲学を踏まえながら、リフレクティング・プロセスの基本的な考え方について紹介するとともに、メンタルヘルス領域での実演映像を活用して、実際のリフレクティング・トークに触れ、皆さんと体験的なワークにも取り組んでみたいと思います。

定員:30名