大会企画シンポジウム①

国際共同企画:アジアの家族療法の未来 Future of family therapy in Asia

企画・座長:田村毅、森野百合子
シンポジスト:台湾・韓国・日本
指定討論者:William J. Doherty, Ph.D.

欧米文化から発した家族療法の理論と臨床は、日本をはじめアジア諸国で家族療法の教育・研究が行われています。本企画では「自国文化・伝統」に対する思いなどの社会文化的文脈のなかで、どのような臨床的課題が生じ、どのような家族支援が望まれているか。次世代を担う家族療法家3名が各国の家族療法の現状と未来について語り合います。

大会企画シンポジウム②

認知症者と家族への支援-専門家の「私」と当事者の「私」

企画・座長:渡辺俊之
シンポジスト:松本一生、恩蔵絢子、小笠原知子
指定討論者:上別府圭子

本シンポジウムでは、母と妻が認知症となり当事者としての経験を持つ精神科医の松本一生氏、また脳科学者として、娘として母の認知症に向き合う恩蔵絢子氏に登壇いただき、小笠原知子氏及び菊谷まり子氏には、認知症患者家族に対する調査研究から、家族が経験する「あいまいな喪失」の多層性について紹介します。高齢社会において外すことは出来ない「認知症と家族」をテーマについて、シンポジウムではフロアを交えて語りあいたいと思います。

大会企画シンポジウム③

岐路に立つ夫婦・カップルへの支援

企画・座長:福丸由佳、野末武義
シンポジスト:平山史朗、野末武義、小笠原知子、直原康光
指定討論者:宇都宮博

夫婦・カップルという二者関係は、ライフサイクルの過程でさまざまな選択を迫られ、関係性の危機を経験することも少なくありません。また、医療現場や法制度にかかわる昨今の過渡期的な状況も、家庭内の二者関係に大きな影響を与えます。こうした現状を踏まえ、本シンポジウムでは、不妊、子育てにおける夫婦関係の不和、離婚、といった岐路に立つ夫婦・カップルの現状とその支援について考えます。

大会企画シンポジウム④

日本における家族療法の魅力と臨床家の養成

企画・座長:田中究、馬場絢子
シンポジスト:中村伸一、野末武義、小笠原知子、加治正喬、藤森圭子、石田真央
指定討論者:児島達美

エビデンスベーストな臨床実践が求められる昨今において,決して画一的でない家族療法の多様なプロセスは,ともすれば掴みどころなく見えるかもしれません。本シンポジウムでは,様々な観点から家族療法の魅力について再考し,今後の臨床家養成について議論したいと思います。

大会企画シンポジウム⑤

一般医療/プライマリ・ケアにおける家族療法との協働 〜グッドプラクティスから学ぶ〜

企画・座長:若林英樹、宮本侑達
シンポジスト:鈴木美恵子、永嶋有希子、山田宇以、佐藤律子
指定討論者:William J. Doherty, Ph.D.

少子高齢化や核家族化が進む中で、家族支援のニーズが増えています。病気は家族に介護などの心理社会的な影響を与え、家族の関係が病気の進行に影響を与えることもあります。このため、医療現場での家族支援のスキルがますます重要になっています。本シンポジウムでは、医療者と家族療法家が協力して、どのように家族支援を進めるかについて議論します。

特別企画①

スーパーヴァイザーとスーパーヴァイジーが学び合うスーパーヴィジョンとは

企画・ファシリテーター:田中究、馬場絢子
シンポジスト:阪幸江、坂本真佐哉、村上雅彦、加治正喬、藤森圭子、石田真央、田中究、馬場絢子

本企画では,スーパーヴィジョンそのものについて振り返る場を提供します。形式としては,スーパーヴァイジーチームとスーパーヴァイザーチームに分かれ,日頃のスーパーヴィジョンに関する疑問や不安をテーマにリフレクションを行います。2つのチーム内にとどまらず、フロア全体に今後のスーパーヴィジョンにつながる気づきが拡がればと期待しています。

特別企画②

家族療法・倫理の語り場

企画・座長:阿部幸弘
シンポジスト:半澤利一、大瀧玲子、岡本潤子、藪垣将

「家族療法の倫理について様々な問題を出し合い、語り合うラウンドテーブル・ディスカッション」と題した “語り場”を再開します。「これって倫理的にどうなのかな?」と一瞬迷う場面は、小さな疑念や躊躇という程度なら臨床のあちこちにあります。この集まりは、少人数でそっと話し合うようなイメージで、これから毎年、続けてみたいと倫理委員会では考えています。